
冬山で湯を沸かさずとも、カップラーメンが食えるのか!山専用ボトルの実力徹底検証
どうも、登山グループの「kichinari」です。
「冬山登山でご飯を食べる時に寒い思いをしていませんか?」寒い冬山登山では、あったかい物を食べたくなりますが、バーナーでお湯を沸かすと、なかなかお湯が沸かなくて待っている時間がクソ寒い。。。
先日、私も日光の冬山でカップラーメンを食べようとして、お湯が沸くのを待っていたのですが、なかなか沸かずに凍えながら待っていました。
そんな時に私は登山仲間から、ある噂を聞きました。
「登山用品の山専ボトルなら、朝お湯を入れて来れば、半日くらいは冷めないから、カップラーメン位普通に食べれるよ」と・・・。
もし、この噂が本当ならば、すげーありがたい話です。寒い雪山でバーナーでお湯を沸かす手間を省いてカップラーメンが直ぐに食べられるのですから。
しかし、どう考えても疑わしい話です。自然の摂理から言えば「湯」は冷めます。しかも雪山となれば気温は常に氷点下、ずっと冷凍庫の中にいるような物です。
冷めて当然です。それが自然です。雪山で半日も「お湯」が冷めない、そんな事があったら、まさに「魔法」です。
そんな物があったならば、21世紀から「ドラえもん」が持って物に来たに違いない!

しかし、いくらドラえもんが21世紀から持って来た物とはいえ、検証もせずに「のび太」くんに渡してしまうのは、いかがな物かと思います。
もし、のび太くんがジャイアンと雪山に行ってカップラーメンがカチカチなら「のび太君」はジャイアンに嘘つきよばわりされて、ボコられてしまう事でしょう。
そんな事があってはのび太君があまりにもかわいそうだ・・・。
なら、のび太君の為に私が一肌脱ごうじゃありませんか!のび太くんの名誉の為にも私が、雪山へ行って検証してみよう。
と言うのが今回の企画であります。
モンベルアルパインサーモボトルの実力検証開始
・ 検証日時 2018年 1月7日
・ 検証場所 栃木県那須塩原市 那須岳
1、AM5:00 モンベルアルパインサーモボトル 500mLに熱湯を注ぎ家をでる。
早朝5時に湯を沸かして、「モンベルアルパインサーモボトル500mL」に注ぐ。そして向かうは栃木県の那須岳だ。

2、AM 8:00 那須岳 大丸駐車場到着 気温を確認 気温 -8度
駐車場で気温はー8度である。もうすでにお湯は冷めてるのでは、と疑いたくなる気温だ。

3.那須岳に登り冬山を楽しむ。
ご覧の通り1月の山は完全に凍てついた冬山だ。このような環境下を5時間程歩く。

4.峰の茶屋跡避難小屋にて、カップヌードルBIG(カレー味)にて検証開始
時刻 12:00 湯を入れてから7時間経過
避難小屋内温度 -10度
避難小屋の中の温度はー10度、外はもう少し寒いだろう。この環境下お湯の温度が下がっていない訳がない。
普通の水筒ならとっくに水になっているであろう。ちなみに朝同時に湯を注いだ、サーモスの山専用じゃないサーモボトルの「ルイボスティー」はこの時点でぬるぬるに冷めてしまっていた。

5.カップヌードルカレー味(BIG)に湯を注ぐ
いよいよ来ました、この瞬間。蓋を取りカップ麺に湯を注ぎます。う~ん。湯気は立っているが、大丈夫なのか。(ここで湯気の立ち方が少ない気がして少々不安になる。ラーメンが出来ないと食事はカチカチのチャーハンおにぎりしかない。ここでカチカチのおにぎりは立ち直れない程、ショックがでかい。大丈夫なのか!モンベルさん!)

6.蓋をして3分待つ。
まるで試験の合格発表を待っているかの様な気分だ。ざわ・・・ざわ・・・

7.蓋を開けて、よくかき混ぜ、食べる。


結果発表
湯の温度が下がって麺が固い事が懸念されたが、問題無い。普通にポットから注いだ状態と同じです。
普通に食べられます。麺も柔らかい。お湯の温度が何度かは分かりませんが、カップ麺が普通に仕上がる温度です。
すげー、すげーぞ。モンベル。
これなら、ジャイアンも納得でしょう。
サーモボトルには0.5Lと0.9Lがありますが、0.5Lだとカップ麺とコーヒー1杯位の量ですね。
お湯を沢山使いたい人は0.9Lの方が良いかもしれません。
なるべく停滞している時間を短くしたい冬山では、湯を注いで直ぐにあったかい物が食べられるのは、すげーありがたいです。値段もお手頃なので冬山に行かれる方には、是非お勧めです。
結論: モンベルアルパインサーモボトルに朝熱湯を注いで持っていけば、-10度の環境下に数時間いてもカップ麺を快適に食う事が出来る!

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